ロードバイクのフレーム素材・・・・あくまで個人的で勝手な僕の理解

ロードレーサーの性能は、人間の体力というほんの0.2馬力ほどの動力を、
いかに負荷を減らして、
効率よく推進力に変えるかに特化している。
専門誌やカタログ等には、剛性という言葉が、頻繁に出てくる。
乗り手が加えた力を受け止めて、逃すことなく
推進力に変える為の
構造としての強度のようなものを指しているのだと思うが、
それは、あくまで乗り手に、
そのフレームの限界に達するパワーと肉体の強さがあっての話、
案外、剛性が低いとされるモデルの方が、アマチュアには快適で

結果的に早く走れるのかもしれない。この頃、そんな風に考えている。
もっとも、自分のバイクは、あの選手が時速70㎞でスプリントしたバイクと
同じなんだと自己満足しながら、時速25㎞で走るのも楽しみ方のひとつだとは思うし、
僕はそういった趣向が強い。 

ロードバイクのフレーム素材には、だいたいの古い順にクロモリ、チタン、アルミ、カーボンがある。

クロモリ=クロームモリブデン鋼の長所は、細いパイプで構成された見た目の良さと、
復元力が高い素材
なので、多少荒っぽい扱いにも耐える耐久性。
振動吸収性もアルミに比べれば良いらしい。僕は、エンゾ早川という人の本の影響で
最初はクロモリのロードバイクを買った。
弱点は重量(フレームのみで1.8㎏程度)とどうしても錆に弱い点だが、室内保管して
ちゃんとロードバイクらしく扱えば、無残に錆びることはないと思う。
錆びと重量の弱点を埋めるチタンという素材があるが、加工の難しさが、
価格に反映している。今の僕が人生に1台だけというなら、デ・ローザのチタニオを
選ぶ。フレームで60万といったところだ。クロモリフレームも本物を手に入れようとすると
フレームのみで20万円を超えてしまう。


アルミ=クロモリよりも軽く、腐食にも比較的強い。開発当初は、剛性が確保出来なかったらしいが、
各チューブを太くする事で、逆に高い剛性を手に入れている。弱点は、振動吸収性がやや劣る点。
金属疲労による寿命はクロモリより短いと言われているが、
寿命まで乗り倒す事が出来る脚力と
一つのフレームに乗り続ける根気を持った初心者は現実には、居ないと思う。
振動吸収性についても現在では、ハイドロチュービングという液圧を掛けて自在にチューブ形状を
変化させる工法で、フレーム構造で乗り心地を改善したモデルが各社から出てきている。
完成車で10万弱~20万円の価格帯に大手各社のモデルが充実しているので、入門機を選ぶなら
このあたりになるのだろう。

カーボン=非常に乱暴に言えばカーボン繊維を樹脂で固めた素材。軽さ、剛性、振動吸収性を
自在にコントロール出来る為、ロードレースの世界では、カーボンバイクが席巻している。
フレーム重量が600g台などというバイクも市販されている。弱点は、想定外の衝撃等に弱い
面があるらしい。値段は完成車で20万円~30万円が入門価格といったところだが、
10万円台後半のもの現われている。

13年12月山下公園


  


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