人はいつも何かを測ろうとする。いにしえから、太陽の影で時間を測ったり、
星で位置を測ったりして自身の置かれた状態を数字で知ろうとする。
僕がロードバイクで走っている時に必要な数字は、
現在の時速と平均時速、走行距離,
それからケイデンス=クランクの回転数の表示だ。
最低限、これらの情報がないと自分の走行状態を把握出来ないので、
走っていて面白くない。
特にケイデンスが測れるサイクルコンピューターを最初から購入していたのは、
なかなか賢い選択だったと思う。まあコンピューターとは大袈裟で、
要はスピードメーターと言った方が分かり易い。このところは
さらに心拍計をつけて、心拍数を測っている。
僕の安静時の心拍数は、だいたい60~70rpm(一分間に70拍)で、
起きて活動している時も、とくに走ったりする事がなければ、
100rpmを越えることはない。多くのオフィスワーカーは、 
駅の階段を駆け上がったりする以外は、一日中こんな調子ではないだろうか。
多くの筋肉は休眠状態のまま、一日を過ごすことになる。
ロードバイクに乗ると、すぐに心拍数は100を超える。
時速30㎞を越えたあたりで、気持ち良く走り出すと140前後になり、
坂を登ると160を超えることもある。
普段の生活の倍近いスピードで血液が循環することになる。
この状態で100㎞走ると、4時間程度は平均心拍140前後で
サドルの上で過ごすことになる。
汗で不純物や老廃物が流れ出ると同時に、心に溜まった澱のようなものも流れ出て、
気分が良くなるのではないかと勝手に推測している。
夏の暑い中、黙々とジョギングしている人達も、
きっとこの楽しみを密かに味わっているに違いない。

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